第二十三日目 ドゥブロヴニク(クロアチア)泊

旧市街から丘を超えた反対側にあるCruz港の市に早朝、行ってみた。地元の人が利用する市場だから、熱気があるかと期待して行ったが、そうでもなかった。

珍しく、博物館を巡ってみた。残念ながら一番みたかった民俗学博物館はお休み。海事博物館、文化歴史博物館、ドゥブロヴニク防衛記念館を見てから城壁を一周。ドゥブロヴニクの歴史は興味深いが、すごく複雑。1990年代にドゥブロヴニクとその周囲が8ヶ月もモンテネグロ・セルビア軍に包囲されて籠城を強いられていたとは知らなかった(戦争があったことはもちろん知っていたけど)。現在50代の宿のオーナーが水も電気もない籠城を経験している。30数年前の戦争は、人々の記憶にはまだ鮮明なのだ。

写真は上から

Cruz港に停泊しているヨット
旧市街
旧市街
コーヒーとネコの街?

 

第二十二日目 ドゥブロヴニク(クロアチア)泊

モンテネグロからクロアチアへ、国境を越える。モンテネグロでは入国24時間以内に警察に届け出なければならないということになっている(らしい)。宿泊先がその手続きをするから、友人宅に泊まるなどという場合を除いて、旅行者は何もしなくて良いということだった。昨日の宿では、パスポートのコピーを取ることもなく、当然ながら届出などしていない。出国の時に問題にならないだろうかと心配していたが、全く問題なくパスポートを見せるだけで出国できた。次のクロアチアだが、インターネット上には出入国に何時間もかかる、係官の態度が悪いなどと書かれている。心配していたが、こちらも問題なく通過。モンテネグロからクロアチアまで、15分」程度で出入国の手続きが済んだ。

宿は旧市街から歩いて15分ほどの住宅街にある小ぶりの戸建て。二人部屋を頼んだのだが、掃除ができなかったということで、広い3人部屋を追加料金なしで提供してくれた。アルバニアのシュコドラでも洗濯機を使いたいと言ったら、洗濯機のある二人部屋はないからと、洗濯機のある家族部屋(5人泊まれる)に追加料金なしで泊めてくれた。

第二十一日目 Perast(モンテネグロ)泊

アルバニアとモンテネグロのHani Hotit国境も、問題なく通過できた。待ち時間も入れて20分くらいだっただろうか。国境を越えても、ギリシャからアルバニアに入った時とは違って、風景は大きく変わらなかったが、雰囲気が変わったような気がした。

入国してすぐに、交通渋滞に遭遇。まっすぐな道路で何もないなのに、車がひしめき合っている。反対車線から強引に割り込んでくるのもある。何事かと、少し離れたところに車を停めて見に行くと、日曜の朝の蚤の市(或いは泥棒市?)。こんな物まで売るの? と思うようなものまであって、人で溢れている。古着や靴や大工道具、農機具からスキーまで。じっくり見れば、きっと掘り出し物があるだろう。

モンテネグロはそんなに大きな国ではない。宿泊せずに一日でクロアチアに抜けることも考えていた。首都ポドゴリツァは通り道だから、一応見ておこうと地図上で中心と思われるところまでドライブしたが、事前調査をせず知識がなかったからか、寂れた感じの地域に入ってしまった。建物は低層(2階とか3階建)で自動車の通行には便利といえば便利なまっすぐな道だけど歩行者が安心して歩けそうな路肩がなく、人もまばら。何となく埃っぽい。想像していた都市(何を想像していたのだろうか...)とは違って面白くなさそう。だったらそのまま海岸線に沿ってクロアチアまで行くか。

第二十日目 シュコドラ(Shkoder)泊

地上の楽園と言われているThethへ向かう。昨日の豪雨が嘘のように晴れ渡ってはいるが、Thethはシュコドラからモンテネグロとの国境に並行して北に向かった山奥にある。Thethまで20キロを切るところまで行ったが、日陰には雪の吹き溜まりができて、道路は薄く凍りってきた。標高はだいたい1500メートル。行かれそうな気もしたが、急カーブが続く険しい山道のどこかで動けなくなったら大変だ。大事をとって、残念だったが引き返すことにした。
アルバニアは観光擦れしていない素朴な国。あちこちで警察を見かけるから鎖国時代の「警察国家」の影を未だに引きずっているような印象もあるが、警官は旅行者の私たちから見た限りにおいては親切であるように見える。

シュコドラの郊外を通った時に、道路脇の貧民街を一瞬ではあるが目にした。狭いところに雨漏りを防ぐためのブルーシートで屋根が覆われた家が所狭しと立ち並び、よくは見えなかったが下水もないようだった(路上に排水が流れているように見えた)。また、この辺りで2回、男性がゴミ箱の中身を物色しているのを見かけた。まだ使えるものがあるか、探していたのだろう。

第十九日目 シュコドラ(Shkoder)泊

今日は終日、大雨と強風の予報だったが、朝起きると曇り。宿の周りを散歩していると、ポツリ、ポツリと降り始めたが、出発まではもってくれた。

ここの朝食は特筆に値する。コーヒー、オレンジジュース(残念ながら搾りたてではなかった)、パン、ジャムとバター、スクランブルエッグまでは定番。それにケーキやジャム入りのクロワッサン、アルバニアのヨーグルトまで出てきたのだ。手作りのジャムは美味しかった!

第十八日目 ベラト(Berat)泊

ヴローラの市場は、薄暗くて何だかくたびれた感じがした。屋内の市場の照明は未だに蛍光灯。観光客相手ではないから、地元の人が利用するのだが、売っている衣服はどう見ても安物。観光客相手の店が並ぶところはそれなりに綺麗だが、地元の人の生活は楽ではないのかも。

次に立ち寄ったFierには前世紀的なアパートが立ち並ぶ。カラフルではあるのだが、何となく共産国的な感じがする。共産党が力を持っていた時代や鎖国時代の名残なのだろう。それでもここの市場はヴローラよりは活気があった。

途中、オリーブの搾油所を見学してからベラトへ。町に入って息を呑んだ。険しい丘に張り付くような建物。世界遺産にも登録されている石畳が美しい町だ。ディズニー・ランドのような観光地になっていない、こんな場所がまだあるのである。「千の窓を持つ街」と言われているそうだ。今夜の宿は丘の上、城壁の中にある。

ガイドブックも地図も持たずに、インターネットの検索をたよりに回っている今回の旅。初めて日本を出た頃には、ガイドブックなどなく、地図で面白そうなところに目星をつけ、安宿で出会うバックパッカーと情報を交換して、どこに行くかを決めていた。ああ、時代は変わった。

第十七日目 ヴローラ(Vlora)泊

ぺトランの宿で、朝食にはおばあちゃんのパンケーキを食べて出発。ヴローラへ向かう途中、山間部を走っていると何だかガソリンの匂いが漂ってきた。もしかして、この車からガソリンが漏れている? 走っている道は舗装されたばかりだから、もしかするとアスファルトの匂いかもとも思った。それでも心配になって車を停めて、チェックしたが特に問題はなさそう。ふと目を上げると、前近代的な風景が...。

ギイッ、ギイッ、ギイッ、ガチャン...。ギイッ、ギイッ、ギイッ、ガチャン...。

随分昔に、英国のどこかで見たことがあるような機械が作動している。錆びたタンク、半分崩れかけたような建物。何と、油田に行き当たったのだ。ガソリンの匂いは車からではなくて、地面から立ち上っていたのだ。油田の周りはオリーブの木々。これらのオリーブは立ち上る気化した石油を吸い込んで育っているに違いない。オリーブオイルは大丈夫なのだろうか?

ヴローラの旧市街を散歩してから、岬にある僧院を訪ねる。午前中は天気はよかったが、午後になると風が出始めた。僧院に向かう橋の上では飛ばされるのではないかと思った。海岸に出てきたからだろう、昨日の山中と比べると、雲泥の差。

第十六日目 ぺトラン(Petran)泊

アルバニアの道の駅(?)Quender Tepeleneに寄ってからBashkia Permet温泉へ。明日から天気が崩れ、数日間、雨の予報が出ている。地方を回るなら今日しかないとアルバニア唯一(?)の露天風呂を訪ねることにした。日本の温泉の定義は確か水温が25度以上、ということだった。この温泉は25度から28度。定義からすれば温泉だが...。薮の陰で水着に着替えて暖かくなりそうもない「温泉」に入る気にはついになれなかった。それでも地元の人には人気があるようだ。家族連れや友人のグループで賑わっていた。

今夜の宿は山奥のペトラン。WiFiも使えない。英語もほとんど通じない。山間に陽が沈むとぐっと寒くなった。天気が悪くなるということだったが、今のところ、もっている。ペトランの村では流暢に英語を話す14歳の少女に出会った。祖父母と暮らしているという。学校の授業では全然話せるようにならないから、映画を見て自分で学んだという。

途中の街のカフェで休憩していると、店の真ん前で警察が車を停めて、ドライバーたちを逮捕(?)した。理由はもちろんわからないが、麻薬の問題があるというのでもしかするとギャング? 警察が道路脇で車を停めているのはよく見かける。

第十五日目 アルバニアへ ブリント泊

朝、7時に宿を出た。レフカダ島から最も西側のギリシャとアルバニアの国境Filiatesまで3時間ほど。陸路で国境を越えるなんて何年ぶりだろうか。もちろん欧州内の国境は何度も超えているが、移動は自由なのでパスポートを見せる必要がない。ネットの書き込みを見てみると、国境で係官に難くせつけられて袖の下を要求されることがあると書いてあった。相場は10ユーロから15ユーロ。変な係官にあたって荷物を全部車から出して検査されたら、後が大変だ。この国境で万が一問題があった場合ギリシャに戻って内陸にある主要国境までいかなければならない。そうなったらアルバニア入国は明日になってしまう。

海底トンネル(3ユーロ)を通過してイグメニッツァへ。寄り道せずにひたすら国境を目指す。

気を揉んでいたが、問題なく10分くらいで国境を通過。税関係官は、私たちの車をみると「OK、バーイ!」 それで終わり。

第十四日目 ラフカディオ・ハーンを訪ねて

ラフカディオ・ハーンの生家を訪ね、港脇の公園にある胸像を見に行った。

 

写真は上から

ラフカディオ・ハーンの胸像

その生家

ラフカディオ・ハーンと名付けられた道(生家がある)

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