July 2023

巣立ちの時 クロジョウビタキの場合

ベランダの天井にクロジョウビタキのツガイ3、4組が巣を作り始めた。ベランダの真ん中にある梁の上である。鳥がこんなにとっ散らかしながら巣を作るとは知らなかった。苔とか枝とか葉っぱとか、巣になるよりも落ちてくる方が多いのではないかと思うくらい床には材料がバラバラと落ちてくる。それが風に吹かれてベランダのあちこちに散らばる。

こんなところに巣を作られたら糞害で大変なことになる。かわいそうな気もしたが、巣を作り始めるたびにつついて落として追い払った。連れ合いが丸めたビニール袋を梁と天井の間に詰めて隙間を埋めた。卵を産む前に何とか諦めてもらわねば。巣になりそうな木は周りにいくらでもある。少しすると鳥の姿が見えなくなった。やれやれ...。

それから数日後。どこからかピィピィと声がする。一体これは、と上を見上げると、何とほんの小さな隙間に巣が出来て、ヒナまでいるではないか! 一体いつ卵が孵ったのだろうか。親鳥がひっきりなしに虫を捕まえては巣に戻って子供たちに食べさせる。巣の下には段々、糞がたまってきた。

地中海地方の酷暑熱波

6月には季節外れの熱波でポルトガル中部・北部では35度前後の気温が一週間程度続いた。7月も半ばになると、今度はギリシャ、イタリア、フランス、スペイン南部が49度に達する予報も出るような激しい熱波に襲われている。日陰がないアテネのアクロポリスの丘は観光客が熱中症にならないように日中の暑い時間帯は閉鎖(7月14日から。正午から午後5時まで)。シチリア島では過去の最高気温48.8度が更新される予想が出て、クロアチアでは森林火災が発生。他にもドイツやポーランドまで影響を受けている。場所は変わるが、日本も今日7月16日時点で記録的な猛暑になっていると聞く。

翻ってポルトガル。南部は熱波の影響を受けているがこのあたり(コインブラ周辺)では直射日光こそ強いが、気温は上がっていない。昨晩(7月15日)の夜は最低気温が10.7度まで下がった。朝は寒いくらいである。

ポルトガルでも毎年、40度を超える熱波が何度も発生することを考えると、他のヨーロッパの国々が酷暑熱波で苦しんでいるのにここが涼しいことは信じられない気もするが、考えてみればポルトガルは地中海地方ではなくて地中海の入り口に位置する大西洋に面した国なのである。最も、今回の酷暑熱波は上空のジェット気流が停滞しているために、熱波がポルトガル方面に来ないということらしいが。

ヒッピー的婚礼の儀

どこまでも透明な水が流れ落ちる滝。心地よい木陰が広がる森。所々に散らばるピクニック用のテーブルとベンチ。アンディとベンが選んだ式場は豊かな自然の中にある公園だった。 招かれた私たちはそれぞれの庭で採れた野菜を使った料理や飲み物を持ち寄った。

 

式の始まりを告げる太鼓と歌が始まると、みんながゆっくりと楽隊(?)の後ろについて歩き始め、 七夕の飾り付けをした笹竹の下に立つ新郎新婦を囲む和になった。 明るい日差しの中、厳粛な雰囲気が流れる。進行役のアランが厳かに式を進める。「人生を共に歩むことを誓います」 二人が向かい合って握り合った手がリボンで結ばれる。

 

「もう何年も一緒に生活しているし、子供もいるし、結婚の制度はどうでもいいのだけれど、友人たちに祝ってもらいたいな、と思ったの」 結婚式に招待された時にアンディが言っていた。既存の形式にこだわらず、宗教色を極力排除して、自然の中で愛と祝福を感じたい。手作りの結婚式がどんなものかあまり想像がつかなかったけれど、これは確かに彼女が望んでいた婚姻の儀そのものだった。

 

リスボンの日本祭り 2023 Festa do Japao 2023

6月24日に恒例のリスボン日本祭りが4年ぶりに開催された。会場はリスボン中心地から25分ほど、テージョ川に面したベレンのバスコ・ダ・ガマ公園。長方楕円形(?)の大きな公園の一方にステージが設置され、公園の両側にはところ狭しとブースや屋台が立ち並ぶ。前に一度、日本祭りには行ったことがあるが、その時の会場はこじんまりとした日本公園で、屋台は出ていたものの雰囲気はどちらかというと学園祭。こんなに大規模になっていたとは知らなかった。

この時とばかりコスプレを楽しむ人であふれ、舞台ではJポップに合わせて元気よく踊る女子、武道関係も剣道、柔道、少林寺、合気道、相撲ナドナドのブースと舞台上では実演が。書道や浴衣着付けのワークショップ、お箸で大豆を掴む競争、たこ焼き、日本のビール、よく切れる日本の包丁どこも大盛況だ。