新年の温泉旅行 その2

二日目である。朝から霧雨。それでも時々太陽が顔をみせる。

先ずは、朝風呂である。ペンションで朝食を取ってから早速水着に着替えて露天風呂へ向かった。

数ヶ月前にここを訪れた友人から、山の中に入って行かれる散歩道があると聞いていた。準備は万端、長靴を履いて、傘を持って歩き始めた。ところどころに、豪雨で倒れた大木が転がっている。それでも、散歩道に沿って歩いて行くと、まるで人工的に色をつけたような澄み切った青緑色の滝壺に行き当たった。湧き出る鉱泉に含まれるミネラルの色なのだろう。

帰り道は、近くの村の中を通った。霧雨の中でブドウの剪定をやっている人がいる。もう、そんな時期なのである。

夜、夕食の前にまた露天風呂へ。この露天風呂の周りには何台もキャンピングカーが駐車している。「キャンピングカーの駐車禁止」の表示はあるものの、完璧に無視されている。この露天風呂に来る人たちはほとんどがキャンピングカーで来て、そこで寝泊りしながら温泉を楽しんでいるようだ。

私たちが宿泊しているペンションに泊まる人は少ない。最初の日の宿泊客は2組くらいしかいなかったようだ。2日目は週末だったこともあるだろう、5組くらいに増えてはいるようだった。

部屋の掃除に来たおばさんとおしゃべりをした。彼女はスイスに出稼ぎに行っていた。故郷に帰ってくると、何も仕事がないのでこのペンションで掃除婦をしているという。スイスで生まれた娘は薬剤師だが、ここでは薬剤師の仕事もなかなか見つからないという。

ペンションで働いている気の良さそうなお兄さんも、客のチェックインとチェックアウト、朝食の準備以外、大してやることはなさそうだ。田舎暮らしの難しさを見た気がした。

夕食は近くの町まで繰り出していった。昨晩はペンションのお兄さんに進められた庶民的なレストランに行った。今日はちょっとオシャレに、目抜き通りにある一つ星ホテルのレストランへ。地元の名物、シカ料理。ごめんね、と思いながらも美味しくいただいた。

ペンションに戻ってから隣のバーに足を運んだ。地元のおじさん、お兄さんたちが数人。キャンピングカーできている温泉客が一組。私たちは地元のワインを楽しんだ。

 

写真は上から

澄み切った青緑色の水を湛える滝壺

露天風呂の遠景

散歩中に霧が途切れて山水画のように姿を現した山々

ペンションの隣のバーにて。酔っ払ったサンタクロース?