対岸の火事ではない、オーストラリアの森林火災

3年間の干ばつに続いて、2019年9月に例年よりも早く始まったオーストラリアの森林火災シーズン。11月に入ってから燃え広がった森林火災は12月末になっても、猛威を振るっている。連日40度を超える猛暑に加えて、強風、大規模な森林火災で生じる局地的気象現象による落雷で発生する新たな森林火災。12月18日にはオーストラリア観測史上最高の国内平均最高気温41.9度を、翌19日には南部で49.9度を記録している。

去年2019年はアマゾン原生林、カリフォルニアと大規模火災が相次いだ。ポルトガルでも例年のように森林火災が発生している。

日本でこのような大規模森林火災が発生する可能性は低いだろう。想像しにくいかもしれないが、オーストラリアの森林火災の影響は、物流の滞りなどとなって、きっと出てくるのだろう。福島の汚染水を太平洋に放流してしまえば、拡散した放射能で海洋生態系に打撃を与えるだろうし、他国の漁業などに影響が出るのと同じだ。人ごとではないのだ。

普段から森林火災に備えて準備することはできるが、原因を元から断ち切ることはできるのか。例え温暖化を否定したとしても、気象の変動は疑いようもない。素人が周りを見回すだけでも、これまでなかったような極端な暴風、豪雨、浸水、極暑、竜巻、乾燥の発生頻度が上がっていることは否定できない。

土地利用とも密接に結びついている。利益を上げるための単一栽培、稀有金属採鉱による自然破壊、そして原状回復放棄、砂漠化、保水できない土地...。消費社会を継続させるための自然からの搾取と生態系の破壊、そして無関心。

グレタ・トゥンベリの様な環境運動家が、率先して社会規模の行動を起こすことは必要だ。同時に、身の回りのことから、一つずつ変えていかなければ状況は好転しない。プラスチックや紙をできるだけ使わないようにする。飛行機に乗らない。無駄をなくす。節水する。 行動に移すまでは、気が遠くなるような地道な行動に見える。だが、慣れればそれが新しい現実となる。行動しなければ何も変わらない。

ポルトガルに移住して、私たちのライフスタイルは劇的に変わった。だがそれは、どのくらい環境改善に役立ったのだろうか。

トイレットペーパーの使用をやめることと、森林火災の予防、あるいは土砂崩れに、一見、関連性は見えない。だが生態系も、居住環境も、自然環境も、どこかで全て繋がっている。それをどう可視化したらいいのだろうか。どうやってそれを、個人の生活と生命維持に大事な営みとのつながりを見ない社会に突きつければいいのだろうか。

何かしなくてはならない、もっと、行動しなければならない。焦りはするが、よかれと思ってとった行動が事態を少しでも改善しているのかは見えない。それでも、何もやらないわけにはいかない。

今現在、オーストラリアで起こっている大規模森林火災の危機がここで起こらない保証は何もないのだ。

写真は上から(BBCのサイトより引用)

12月31日までの7日間に登録された森林火災

宇宙衛星からも森林火災の火が見える

12月30日と31日両日間の森林火災状況

1月2日に宇宙衛星から撮ったバトマンス湾の様子

 

森林火災に備えるには

https://www.bbc.com/news/world-50410481

 

2019年森林火災のまとめ(12月31日付)

https://www.bbc.com/news/world-australia-50951043

 

ファイア・ストームと局地的気象現象

https://www.bbc.com/news/world-australia-50383800