危険物輸送業務を行うタンクローリー運転手のスト  第二弾!

8月12日(月)から、危険物輸送業務を担うタンクローリーの運転手が無期限ストに突入した。4月半ばのストに続いて二回目。要求は長時間労働など労働条件の改善や給与の引き上げ。賃上げ要求額は5月4日付の World Socialist Web Siteによると最低賃金の2倍、1,400ユーロとなっていたが、8月13日付Good Morning Europeインターネット版によると、現在の基本給は680ユーロ(約8万円)で、2022年までに段階的に900ユーロ(約10万6千円)への引き上げを要求していることになっている。

先のストは3日間限定だったにもかかわらず、国が麻痺する事態になり、政府はエネルギー危機を宣言した。ディーゼル、ガソリン、天然ガスなどの供給が止まったせいで交通網が停滞して空港を含む交通機関に影響が出た。スーパーは品薄となり、ガソリンスタンドは売り切れが続出。 この時は、労使間で賃上げ合意書締結の約束が交わされて収束した。だが、合意書は締結されたものの、合意は履行されなかった。

国が麻痺するような事態を防ぐために、 政府が何とかするのではという期待はあったが、あえなく無期限ストに突入してしまった。

政府は、軍人と警官を動員して部分的もしくは平常通りの供給を維持するとは言っているが、スト1日目、月曜日には既にリスボン空港に割り当てられた119台のタンクローリーのうち、実際には25台しか到着しなかったと報道されている。病院や消防署などはストライキから除外、通常通りに機能することになっている。

夏季休暇のために観光客で膨れ上がる南部 のアルガルブが最も影響を受けているといい、昨晩、14台のタンクローリーが軍人の運転でアルガルブに向かったという。

ストライキが始まってから、給油は15リットルまでと制限された(25リットルまでという話もある)。

うちの地元では数日前にガソリンスタンドで15リットル入りの容器だろうか、幾つもの容器にガソリンだかディーゼルだかを買い込んでいるトラックの運転手を見かけた。それでも、今回は誰もが準備していたのだろう。大した混乱は生じていない。

参照サイト

https://www.wsws.org/en/articles/2019/05/04/port-m04.html

https://www.wsws.org/en/articles/2019/05/04/port-m04.html

 

スト4日目、8月15日には 労使交渉再開を条件にストは部分的に解除になった。交渉の進展具合によっては再度ストを行うと労働組合側は言っているが、とりあえずは落ち着いたようだ。

写真はスト四日目に近くのガソリンスタンドで撮ったもの。ディーゼルのところに「売り切れ」という紙が貼られている。