コインブラ大学ポルトガル語集中講座
ポルトガルに移住して早14年近く。最初の数年間は週一回、地元でポルトガル語のプライベート・レッスンを受けていた。先生だったアナはその後、 結婚・出産。さらに、もっと創造的な仕事がしたい、とそれまでフリーでやっていた通訳・翻訳・ポルトガル語教師の仕事は店じまいして、フェルト・アートを含むテキスタイル・クリエーターの道に足を踏み入れた。
(アナの作品などについては彼女のフェイスブックをごらんください。 FB:AnaRita de Albuquerque)
私はまあ、意思疎通ができないことはない、というレベルのいい加減なポルトガル語でお茶を濁していた。
転機が訪れたのは去年の秋。近くのコジャという町で、地元外国人を対象に無料のポルトガル語講座が開かれることになった。流れてきたメッセージにはこう書かれていた。
「冬は農閑期。暇な時間を使ってポルトガル語を学びませんか。無料講座開催決定、生徒募集中」
確かに冬は暇だ、と顔を出してみることにした。初級と中級のクラスがあったが、なぜか中級のクラスに入ってしまった。よくよく聞いてみると、11月末に始まった講座が 終わるのは翌年7月。話が違う! とは思ったが無料だしこの際、きちんと勉強しておいてもいいかなと講座に出ることにした。
結局、春から夏にかけて、日本に一時帰国したり、他の用事で出席ができなかったりして述べで2ヶ月程度、欠席することに。6月半ばに恐る恐る様子を見に行ったら、とてもではないが追いつけないほど授業が進んでいたため、挫折。
ふと思い出したのが、ずいぶん前に数人の友人から聞いたコインブラ大学の夏期講座。秋に地元の講座に出るにしろ、もう少し勉強しておいたほうがよさそうだ。コインブラ大学のサイトを調べてみると、ちょうど8月末から9月半ばにかけての集中講座の生徒を募集していた。 早速、申し込んだ。
そして8月末。コインブラに友人の家がある。夏休み中は使っていないというので、3週間、滞在させてもらうことにした。
全て準備が整って、8月26日にコインブラ入り。27日のクラス分けテストで希望通り、中級下のクラスに。この集中講座に、日本人が14人も来たのには驚いた。日本の大学が取りまとめたグループが二つ。個人は私も含めて3人。
そして、28日から待望の授業が始まった。
講師は、ポルトガル語の博士号を持っている教授二人が交代で受け持った。授業はほぼ全てポルトガル語(二人とも英語は話すので、どうしてもわからない時には英語も使った)。27人のクラスで、国籍は世界各国13カ国に跨った。そして、最初の一週間は、まあ、こんなものかな、という感じで過ぎていった。
2週間目。だんだん疲れが出てくる。そして3週間目。授業が早くてついていくのが大変になってきた。特に最後の3日は、ほとんど頭が回らないような状態に。 限られた時間内で課題は全てカバーするぞ、という先生の意気込みはひしひしと伝わってくる。講座も終盤に入ると先生はだんだん早口になって、なんだか早回しの録音を聞いているような感じだ。頭は回らないし、 早口なので、何を言っているのか全く頭に入ってこない。金曜日に講座が終わった時にはもう、限界。先生のテンションは高いが、生徒は大半がヘトヘト。
集中講座だとわかってはいたが、一日6時間、火曜日から金曜日まで中身が濃い授業がきっちりと入る。その上、山のような宿題。6月末から3週間開催された夏期講座に出た級友に聞くと、 こんなに大変じゃなかった、と口を揃える。
何はともあれ、集中講座は終了した。ポルトガルに住む私にとっては、集中講座の成績は言ってみればどうでもいい。点数や評価ではなくて、これからの実生活で少しずつでもきちんと話して行かれるようになればいいのだ。
そして、10月から地元で始まる外国人向けのポルトガル講座に、もう一度通おうと、決意を新たにした...。
ポルトガル語のレベルについて
ポルトガル語のレベルはA1からB2まで4段階ある。A1はポルトガル語を一度も習ったことがない初心者クラス。A2はポルトガル語の知識が多少ある初級クラス。B1は中級下、B2は中級上。その上にC1というクラスがあると聞いた。これはどちらかというとポルトガルの文化などについてのクラスで、言語としては上級クラスだという。ちなみに、ポルトガルの国籍を取るためにはポルトガル語のテストもあって、 B1程度の知識が必要ということになっている。
写真は上から
コインブラ大学文学部の学舎
丘の上にある大学に続く道。左側には水道橋が見える
コインブラの中心街で行き合った人種差別反対のアクション
コインブラは独特なファドでも知られる。ファドハウス、アカペラ




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