トレシュ・ヴェドラシュの新・侵略芸術祭と中つ世(なかつよ)の祭り

 

リスボンから北に約50キロ。その昔、アラビア語を話すイスラム教徒ムーア人が定住していたため、街にはムーアの城の遺跡が残っている。また、1800年代には英ポ軍が仏軍を破った半島戦争の舞台にもなっている。戦いに備えて英国はトレシュ・ヴェドラシュ防御線を設置した。その一部も保存されている。

このトレシュ・ヴェドラシュでノバ・インヴァソインシュ(新・侵略)と銘打ったアートフェスティバルが隔年、開催される。今年はその第3回目で、日本がテーマ。日本の映画や「日本と日本人」「日本に住む・学ぶ」等の講座やカンファレンスと共に客演として舞踊家の田中泯さんとJET三味線オキタさんが招待された。公演は野外で行われ、入場料などは取られない。

メインの日本関連行事以外にも、恒例の中世期を模倣した市場や中世の砦での歴史的イベントの再演など盛りだくさん。ポルトガルの祭りは山ほどあるが、これはかなり楽しめた。なにしろ地元住人が中世風のコスチュームを身に着けて、路上や広場でたき火を起こして作ったスープや揚げパンを売るなど、町中がどこも中世なのだ。毎日、夜半まで賑わっているので朝はゆっくり。街の中心にある教会の回りに立つ市場は昼過ぎ頃からぼちぼちと店を開ける。

聖ヴィンセント砦には軍の野営地が設置され、日に数回、火縄銃や大砲の実演が行われた。

(2017年8月31日から9月3日)

 

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写真は上から

町の広場で揚げパンを作る女性たち。手前の鍋ではスープが暖まっている。

夜、ケイマーダを供する屋台。中をくりぬいた大きなカボチャのの中にアグアルデンテ、砂糖、フルーツを入れて火をつける。火がついたまま小さなコップに入れて渡される。

野外ステージで行われたJET三味線オキタさんのコンサート。かっこ良かったです!

田中泯さんの公演。町中の広場で。