初めて豚の世話をする

近くに住むフランス人一家が、数週間、モロッコに出かけるという。彼らはポルトガルに来る前にはカサブランカ近郊に住んでいた。私たちが長期留守した時には、イヤン(夫)がウチの庭の世話をしてくれた。

留守番を頼んでいたのだが、直前になって留守番を引き受けた人が倒れた。急遽、他の友人に留守番を頼んだが、最初の3日間、誰も引き受け手が現れず、近くに住む私たちが動物の世話をすることになった。

鶏とアヒル、豚とネコである。犬はウチの集落に住んでいるヴァレリーが預かることになった。1日に2度行って、水と餌をやる。アヒルと鶏は朝には小屋から出して夕方にはまた小屋に戻す。

ネコと鶏の世話は何度もやったことがある。でも、豚は初めてだ。一頭はイノシシとブタのあいの子。牙はないが、大きい。残りの4頭は成獣になっても小さいままの「小」ブタちゃん。囲いの近くまで行くと、喜んでどこからともなく走ってやってくる。大きな一頭は、嬉しいからなのだろうか、鼻を押し付けてくるのだが、ついでに私の足も踏む。餌を餌箱に撒くとものすごい勢いで食べ始める。ブタってこういうものだったの? 毎日顔を合わせていると愛着が湧いてくる。

アヒルと鶏は毎日、卵を産んでくれた。イヤンによると、夕方になればきちんと小屋に帰ってくるということだったが、そんなに簡単ではなかった。何かの物音に驚いて、一羽が走り回ると、小屋に入っていた鳥たちもみんな出てきて逃げ回ってしまう。一度、私と連れ合いで、庭中、鶏とアヒルを追い回して小屋に入れた。この辺りにはキツネがいる。夜、きちんと小屋に入れておかないと、食べられてしまったりするので、責任は重大。つい最近も、集落の友人が飼っていた鶏が4羽、キツネの夕食になってしまった。

3日間の任務は無事に終えられた。めでたし、めでたし。

 

写真は上から

大ブタと「小」ブタ。後ろが豚小屋

小屋に入ったニワトリとアヒル

大ブタのポートレート。一見、怖そうだが実はかわいらしい