コロナ禍とロシアのウクライナ侵攻、そして一時帰国 その1

2月も末近くになった頃、3月1日から日本入国規制が大幅に緩和されるというニュースが届いた。ポルトガルから日本に到着した場合、これまでは検疫所の宿泊施設で6日間の待機義務があった。

それが3月1日以降、到着時の検査が陰性であれば自宅などでの待機が大幅に緩和される。ワクチン3回目未接種者は7日の自宅待機が求められるが入国後3日目に自主的に検査を受けてそれが陰性であれば、その後の自宅待機は求められない。ワクチン3回目追加接種が終了していれば待機は求められない。

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdf2/0224_list.pdf

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdf2/0224_27.pdf

これならば一時帰国ができる。早速、航空券を購入した。当然ながら、料金が安い日を選択、出発は3月8日火曜日になった。

自宅待機の義務はなくなったが、コロナ禍下で厳しい入国規制を課している 日本に入国するためには様々な書類が必要となる。これまで一時帰国が考えられなかったため、コロナに関する大使館から送られてくるメールはあまりきちんと読んでいなかった。一時帰国することになってから、これまでのメールを読み情報を集め始めた。

厚生労働省のサイトでは「水際対策に関わる新たな措置について」の「入国時の検疫手続きで必要な証明等」の項に必要書類が何であるのか、書いてある。日本の航空会社のサイトでは、よりわかりやすいものもある。航空会社も厚生労働省も「検査証明書」が最も心配らしく、「検査証明書」についてはかなり詳しく書いてある。うわっ、「検査証明書」は大変そう! と焦って読んだ私には、他の必要書類が何だったのか、何回か読み直してやっとわかった。

何はともあれ、必要なのは下記の5点である。

コロナ検査証明書(陰性)

予防接種済証明書

誓約書

質問書

厚生労働省が指定するアプリのスマホへの設定

コロナの検査証明書だが、欧州内の出身国に一時帰国する友人が何人も検査を受けている。所定の場所で検査を受けて結果はメールやスマホで受け取っている。具体的にどのような手順を踏むのかは知らなかったが、そんなに大変なようには思えなかった。町の分析研究所で予約すればすぐに検査はできるのだと思っていた。

が、厚生労働省のサイトをよく見てみるとどうやらそうではないらしい。「検査証明書の要件」というものがあって、それらを全てクリアした厚生労働省の「出国前検査証明」様式まである。必ずこの様式を使用しなければならないというものではないが、記載が間違っていると有効とは認められず、有効な検査証明書がない場合には飛行機への搭乗を拒否される。実際に飛行機に乗れなかった人もいるらしい。身近な友人のやった検査とは随分と違う。

在ポルトガル日本大使館のサイトには、有効な「出国前検査証明」を出してくれる分析研究所のリストが載っていた。分析研究所の大半はリスボン及びリスボン周辺もしくはポルトである。ウチから一番近いコインブラの分析研究所に早速電話をしてみる。...誰も出ない。呼び出し音が虚しく鳴って、「現在、電話をおつなぎできません。少ししてから、もう一度お掛け直しください」という音声が流れて切れてしまう。何度試してもつながらない。

コインブラがダメなら、リスボンしかない。リスボンにいくつかある分析研究所の一つはサイトから検査の予約が取れるとあった。 ログインするためには登録しなければならない。やってみると、どうやらポルトガルの国籍所有者向けらしく、私が持っていない身分証明書の番号が必要なので登録ができない。どうせつながらないだろうと思いながら電話をかけてみると、驚いたことに、すぐにつながった。事情を説明して、指定された様式に検査証明を記入してもらいたいと話すと、心よく応じてくれた。出発が火曜日なので土曜日のなるべく遅い時間に検査をしなければならないと考えていたが、話を聞くと特急便であれば出発前日の月曜日の朝に検査をしてその日の夕方に結果が受け取れる。土曜日に検査をすると、72時間の有効期限が出発予定日の検査をした時間までになってしまうが、月曜日に検査をすれば木曜日の朝まで検査は有効である。 特急便を使うことにした。ちなみに料金は結果が出るまで24時間かかる普通便は85ユーロ、特急便は115ユーロである。

誓約書はダウンロードして飛行機を乗る時に持参する。質問書は日本に到着してから、設置してあるコンピュータを使って入力ができるらしい。スマホは空港で借りることにする。煩雑だが何となく準備ができてきた。

だが、それだけではない。いくら自宅待機が不要になったと言っても、旅の途中でコロナに感染することもありうる。空港でコロナ陰性の結果が出たとしても、日本に入国してそのまま高齢の親が住む実家には直行したくはない。インターネット上に個人情報を上げたくはなかったが、宿泊予約サイトに登録して宿泊先を確保した。準備万端、これで出発前にやらなければならないことは全てやったことになる。

写真は3月2日のフライトレーダーのスクリーンショット。

上がウクライナ上空。民間機は飛んでいない。

下はシベリア上空。飛んでいるのは数えるほどだが、ANAとJALの飛行機も確認できた。